フリーランスと会社員どちらが良いか【IT転職で失敗しない方法】

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こんにちは、ユウキです。

いま会社員エンジニアとして働いていて、フリーランスエンジニアとしての働き方が気になる。
フリーランスエンジニアになったらどう変わるんだろう…。
このまま会社員エンジニアで良いか、フリーランスエンジニアが良いか迷う。

こういった疑問にお答えします。

記事の内容

本記事では
「会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの違い」と
「どちらの働き方が良いのか」について書いています。

記事の信憑性

記事を書いている僕は会社員歴4年半、フリーランス歴7年です。
現在もホームページ制作を中心にエンジニアとして活動しています。

フリーランスと会社員どちらが良いか

どちらもメリットデメリットあります。
僕の経験談をもとにどちらが良いか答えが見つかれば幸いです。

会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの違いを簡単にまとめてみました。

会社員エンジニア フリーランスエンジニア
収入が安定している 収入が安定していない
仕事を選べない 仕事を選べる
教育環境がある 教育環境がない
お金周りを会社がやる お金周りを自分がやる
社会的信用がある 社会的信用がない
休みが取れない 休みが取れる

上記の表だけではわからないと思うので1つずつ説明していきます。

収入

会社員の場合

会社員エンジニアの収入は安定しやすいです。

会社の勤務日に働いていれば一定の収入がもらえるからです。

仕事がなかったとしても労働基準法や労働協約に守られているので解雇にはなりませんし、給料の60%以上がもらえると労働基準法で決まっています。

僕が会社員の時もリーマンショックの影響で1年近く仕事がありませんでしたが、毎月給料の80%をもらえていました。

フリーランスの場合

フリーランスエンジニアの収入は安定しにくいです。

自分が労働した分の対価でしか収入が入らないからです。

会社員のように会社に守られてはいないので自分の身は自分で守るしかないです。
もちろん労働基準法の適用対象にもなりません。

フリーランスとして働くのであれば一番の課題はおそらく、この仕事をもらうことだと思います。

仕事をもらう方法はいろいろとありますが、フリーランスとしてやっていく以上ある程度スキルは必要になってきます。

仕事

会社員の場合

会社員エンジニアは仕事が選べません。

会社の指示で職場や仕事内容が決まるからです。

自社開発なら要員が空いているところ、客先常駐なら会社が指定したところになります。
仕事の内容も選べなければ勤務地や就業時間も選べず会社の指示に従わなければなりません

フリーランスの場合

フリーランスエンジニアは仕事を選べます。
ただし、なんでも選べる訳ではなくここでもスキルが必要になってきます。

クラウドソーシングなら依頼内容が明確です。
その依頼内容に応えられなければ収入が発生しません。

自分自身で営業するなら実績が必要ですし、集客方法も考えなければなりません。

あとは1番ラクなのはIT転職エージェントです。
エージェント担当者に希望の仕事を探してもらえます。

こちらに関しては別の記事で詳しく書いています。

IT転職エージェントは登録するべきか【失敗しないエージェント選び】

教育環境

会社員の場合

会社員エンジニアは教育環境があります。

会社が社員のためにお金をかけて教育環境を用意してくれているからです。

eラーニング(e-Learning)というインターネットを利用した学習やOJTなどの企業研修があります。

現場に上長もいるのでわからないことがあっても教えてもらえます。

フリーランスの場合

フリーランスエンジニアは教育環境がありません。

会社に雇用されているわけではないためです。

前述のとおり会社はお金をかけて教育環境を提供してくれています。
それは会社に雇用されている方たちのスキル向上が会社の利益向上に繋がるからです。

フリーランスですと会社を転々としますし、お金をかけてまで教育環境を提供してくれる会社はなかなかありません。

そのため、学習したいなら自分自身で学習の仕方から考える必要があります。

ただ、自分自身の頑張り次第ではありますが、自分がしたい仕事をし続けたいなら
フリーランスの方が自分で仕事を選べますし、実績作りや経験を得るのには良いです。

お金周り

会社員の場合

会社員エンジニアは、お金周りを会社がやってくれます。

僕も会社員の頃はあまり意識しなかったのですが、給与明細をよく見ると
健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税という項目があり、会社が収入から天引きして残った収入を給料として振り込んでくれています。

また、年末に年末調整で生命保険料控除や住宅ローン控除などを入れて再度税額を計算し直し、追加徴収なり還付なりの調整も書類を書けば会社がやってくれます。

上記以外でも通勤手当、資格手当、住宅手当、家族手当など会社員だからこそもらえるお金もあります。

フリーランスの場合

フリーランスエンジニアは、お金周りを自分でやります。

フリーランスの収入は何も天引きされていない状態で振り込まれますので、今まで会社が収入から天引きしてくれていた支払いを自分でやる必要があります。

ざっと説明していくと…

まず雇用保険はなくなります。
健康保険料、厚生年金保険料、所得税、住民税は支払い用紙などで自分で払うことになります。

ちなみに健康保険は会社だと社会保険というものになるのですが、国民健康保険というものに入り直すことになります。

社会保険だと保険料が会社と折半で支払うのですが、健康保険は全額自分で支払うので支払う金額が上がります。

この保険料や税金など会社員の時には天引きされていたのでフリーランスになっても意識できていない人が多く、収入を全部使ってしまって支払えなくて困ったみたいな話はよく聞きます。

これからフリーランスになる方は気をつけてください。

また、年末になると確定申告をする必要があります。
会社員でいう年末調整ですが、1年分の収入と経費や控除を自分で計算して書きます。

はじめは確定申告で苦戦する人が多いみたいですが、調べれば書き方は出てきますでの頑張れば書けなくもないと思います。

不安であれば税理士さんにお願いするのも有りだと思います。

社会的信用

会社員の場合

会社員エンジニアには社会的信用があります。

これはお金と仕事の面で関係してきます。

お金に関してはローンなどを組む際に返済能力があるかをみられるのですが、
ここで銀行が確認するのは、あなたではなく、会社に信用があるかをみます。

会社の業績や設立何年かで企業としてどれだけ信用があるかみられます。

年齢や年収も大事ですが、それよりも大手企業ってだけで大金を借りれたりします。

僕でいうと23歳の頃にカードローンの申込書の勤務先に社名を書いたらすんなり2社で合計800万円のローンが組めました。

いま考えると恐ろしいですね…汗

次に仕事面です。

僕は会社員時代にプロジェクトのリーダーをしており、
いわゆるSES企業からのパートナー社員の皆さんを管理する立場で仕事をしていました。

自分よりも年上の人も多い中で進捗管理や打ち合わせばかりしていて、技術的なことはほとんど任せていました。

当時はそれが普通で自分の実力だと勘違いしていたのですが、
パートナー会社の皆さんが無茶な要求を聞いてくれるのも僕自身の実力を認めているのではなく、会社の看板を見て忖度しているだけでした。

僕がどのようにして気づいたかは後述するフリーランスのところをお読みください。

フリーランスの場合

フリーランスエンジニアに社会的信用はありません。

こちらもお金と仕事の面でお話していきます。

お金に関してフリーランスは案件の有無や仕事内容により収入に波ができます。
会社員のように毎月決まった給料が振り込まれる訳ではないので社会的信用は低くなりがちです。

一般的に不動産はフリーランスでローンを組むのは難しいようです。
カードローンやクレジットカードは作ることができます。

ただし、会社員と比べると社会的信用が低いため、審査に落ちる会社や審査に通っても限度額が低くなったりします。

ここまでフリーランスは社会的信用が低いと書いてきましたが、高める方法はあります

僕の現状ですが、家賃20万円の賃貸を契約できていますし、クレジットカードも枠300万円くらいなら作れています。

方法は収入を証明できれば良いです。

確定申告書や税務署で発行できる所得税納税証明書などがあれば証明ができます。

仕事に関しては会社員時代にプロジェクトリーダーをしていたと書きましたが、
フリーランスになってからもプロジェクトリーダーをしたことがあります。

会社員時代は進捗管理や打ち合わせがメインで技術的なことはほとんど他の人に任せていました。
でも少人数のプロジェクトでリーダーになり、進捗管理や打ち合わせ以外に技術的なことも必要になってきました。

会社員時代は助けてくれる人が周りにいましたが、その時は案件の立ち上げ時期で自分がリーダーだったので技術的な質問にも答えられなければなりませんでした。

リーダーとしての仕事をこなせなければフリーランスは容赦なくメンバーから外されます。

会社員時代との違いに戸惑いながらも業務についての理解を深めて、誰よりも勉強したのを覚えています。

休み

会社員の場合

会社員エンジニアは休みが取りにくいです。

会社員には皆さんご存知のとおり有給休暇というものがあります。

有給休暇は労働基準法で定められているものなので会社員であれば例外なく全員が付与されています。
有給休暇を使って休むことは労働者の権利であって会社側がこれを制限することは原則として違法になります。

でもなかなかこの有給休暇を自由に使えている人って少ないのかなぁと思っています。

例えば僕だと納期が近かったり、毎日残業しているような職場だと休みたくても休みづらかったりします。
そういう時によく「会社 休む理由」なんてネットで検索して仮病で休んだりしていました。

また、育児休暇など長期の休みもで嫌な顔をされたり、休暇後に会社に戻れないなんて話も聞きます。

休みが取れてもプロジェクトのキリの良いタイミングや引き継ぎが終わってからなど要求が多いところもあります。

もちろん良い会社もありますが、気を遣う会社が多いのも現状なのかなと思います。

フリーランスの場合

フリーランスエンジニアは休みが取りやすいです。

会社員と違い有給休暇はありません。
そのため、休んだらその分収入は減ります。

客先常駐ですと案件の稼働中はなかなか休めませんが、案件切り替えのタイミングで長期の休みを取ることが可能ですし、クラウドソーシングや個人で受注しているなら自分のタイミングでいつでも休むことができます。

どこかに所属しているわけではないので誰の迷惑にもならないですし、気軽に休めてラクです。

会社員時代はGWや祝日に旅行に行っていましたが、フリーランスならそこに合わせる必要がないのも魅力です。
混み合う時期を避けるので、安くて空いている時期に旅行に行けます。

ショッピング、カラオケ、外食など混んでいないし、安い時間帯に行くこともできます。

働き方次第で好きな時に休みをとってやりたいことができるのはフリーランスの強みですね。

けっきょく会社員とフリーランスどっちが良いの?

自分が何を重要視しているかで決めるのが良いと思います。

今の収入で満足できているか

収入に不満があり、収入をあげたいと思うのであればフリーランスも良いかもしれません。
ただし、上がる可能性があるだけで確実に上がるわけではないということは知っておいてください。

今の職場や仕事内容に満足できているか

例えば開発がやりたいのにインフラをやらされているや
職場の人間関係がうまくいっていないなど不満があるならフリーランスも良いかもしれません。

教育環境が必要か

フリーランスは自発的にスキルを向上していく必要があります。

会社員もスキルを向上していく必要がありますが、フリーランスは会社員以上に学ばなければいけないことが多いです。

流れに沿ってキャリアアップしていくなら会社員の方が良いかもしれません。

社会的信用が必要か

フリーランスでは少なからず不利になります。

不動産投資や今後、お金が必要になるなら会社員の方が良いです。

働く日や休む日を自分でコントロールしたいか

働く場所、働く時間、働く曜日など縛られたくないのであればフリーランスも良いかもしれません。

自分ではコントロールできない、怠けてしまうというのであれば会社員のままかフリーランスでも客先常駐の方が良いです。

 

いかがでしたでしょうか?

実体験に基づいて書いてみました。

会社員とフリーランスどちらが良いかの参考になれば幸いです。